酸洗いの注意点

金属加工やメッキには酸洗いが必要

金属を加工したり溶接をする場合やメッキ加工をする場合には、前処理として酸洗いを行います。酸洗いは金属の表面の酸化被膜を取り除くことで、溶接強度を増したりメッキを付きやすくする処理の事を言います。酸洗いにもその目的や程度によっていくつかの種類があります。電子部品を電解メッキする場合には、やはり酸によって電極の表面の酸化被膜を取り除いたり、異物を除去してメッキが付きやすくするのですが、化研(化学研磨)などと呼ばれます。さらに、強力な酸によって表面を荒らすことでメッキを付きやすくする加工はエッチングとも呼ばれます。このエッチングは金属を溶かすことで、電極パターンを形成するために行われることもあります。

排水や換気に注意する

酸洗いには塩酸や硫酸・フッ酸などの強力な酸を使用します。これを行うためには、排水や換気に十分注意をしなければなりません。もしもの事があれば、人体や地球環境に多大な影響を与えてしまうからです。通常メッキを行うためにはその施設・設備について行政への届け出と許可が必要となります。確かに効果が高くて、金属加工には必要な酸洗いですが素人が簡単にできる物ではありません。専門の業者に委託して、適切な設備や専門の職人によって加工してもらうことが必要となります。日本の酸洗いの技術は非常に進んでおり、専門業者では自動で酸の濃度や酸洗いを行う時間などが管理されるようになっています。メッキ加工やエッチング処理を行う場合には専門の業者によく相談して委託しましょう。

金属表面処理の種類は多岐にわたるため、製品や部品の材質や形状に合わせて選定することが必要になります。